過去の特別展
海洋済州の成立と変化の動力は風である。風は済州島にあらゆる文物を運んで きて、運んでいった。
ハマユウ、ハマボウ、キョウチクトウ、サボテンなど海岸自生植 物やコウノトリ、ヤイロチョウ、ヘラサギなども皆風に乗ってきた。
人々も風に乗り遠くまで出ることもあったが、風に飲み込まれ沖縄、中国、台湾、フィリピン、時にはベトナムにまで漂流することもあった。
済州島を「絶海孤島」と呼び、遠くにある孤立された島として扱ってきたけれども、風が与える歴史の動力を無視することはできない。
このような海洋的思考の中で 済州の風は、絶え間なく苦しめられながらも深く根を下ろした済州の文化の象徴 でもある。