Journal of Ocean & Culture
SNS
Mailing Service

過去の特別展

2021年 テーマ展示 古地図、水平線越しの世界を描く。

  • 展示期間 2021 - 12 - 07 ~ 2022 - 03 - 06
  • ショールーム 2F 企画展示室
  • チケット料金 無料
過去の特別展

古地図、世界を繋ぐ



“古地図” は ‘近代の測量術と地図制作の技術が発達する以前に作られた絵画的な地図’のことである。

従って古地図は時期的にも地図製作の技術史の側面でも現代の地図とは明らかに区別がつく。

地図製作の主体は人間であり、時代と軌を一にする地図の制作は、製作者の世の中の見方が反映されるしかない。


かつて人類は行ったことのない所への熱望と間接的に聞き伝えられた異国に対する想像を紙の上に広げていた。

科学技術の発達で精密な測量による地図の制作が可能になり、今となってはモバイルアプリの地図さえあれば世界中のどこでも自由に回れる時代になった。

しかし現在、全世界がCOVID-19パンデミックの長期化の影響で国境を越えて自由に移動することができない閉鎖的な状況が続いている。


今回の展示では、過去の人類が持っていた海の向こうの世界に対する好奇心と挑戦の象徴である『古地図』を主題に、その中に含まれた東・西洋の地理情報が交流される過程の重要事件を探っていく。

これを通じてお互いの文化を開放し共有していた様子を見ることができる。

そして長い年月を経て世界で大韓民国の領土と海が認識されていく過程を振り返り、古地図が現代を生きる我々に与える意味と価値を改めて考える時間になればと思う。


興味津々たる話が溢れる多様な古地図を探りながら、水平線越しの世界への渇きが少しでもいやされることを望む。